多文化共生事業

  1990年代から多くの外国人が大手企業の製造工場への出稼ぎで来日しました。その後、日本国内で結婚し、子どもを出産・子育てをしながら生活をしています。

 そんな生活環境の中で、日本生まれの子どもや生まれてすぐに日本に来たという日本での滞在歴が長い子どもは、母語や母文化を理解できていないことが多くあります。また、日本で暮らしているといっても日本語がままならない親も多い中で、コミュニケーションのツールである『会話』に大きな障害をもたらすことがあります。この状態が続くことで親は子どもを理解しにくい・できない事が多くなり、子どもは親が何を言いたいのか理解できないといった状況が起こりやすくなっています。この状況は親子間に溝を作り、信頼関係の崩壊へとつながる危険性をはらんでいます。

 このような親子間での溝を防ぐことを目的として、外国籍の児童に対し、母語教育を行っています。また、ただ母語教育を行うのではなく、母文化を一緒に理解してもらうことで親が育ってきた環境を知り、自身とどのように違うのかを理解することで親子間の溝を埋めるお手伝いを実施しています。

■ 事業実績

    • 静岡県多文化共生意識普及プロジェクト事業(2014年)
      静岡県内に居住する外国人及び日本人が相互いの理解と協調のしたに、安心して快適に喜らす多文化共生社会づくりを実現するため、外国人県民、日本人県民が協働して、各国の文化・生活習慣(あいさつ、料理、スポーツ等)をまとめた 手引書を作成し、せれを活用した啓発活動事業を開催しました。
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    • 外国の絵本を楽しむ読書会(2014年~2016年)
      最初のワークでは絵本の意味が組取れなかったり、絵本に込められた想いを組取れなかったと話す子どもたちが多かった。絵本を読み続けることで、ただ文章を理解するのではなく、作者が文章にどのような想いを込めたのか、また地域で絵本の特色がどのように変わっているのかを、最後のワークでは話し合えるまでになっている。この事から、この活動で子どもたちに絵本が持つ文化や地域性を知ってもらう事が出来ました。 

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    • 母国語教室の運営マニュアル及び教材の作成事業(2014年)
      中南米のルーツをもちながらも日本での滞在歴が長い、若しくは日本で生まれた子どもたちは母国語や母文化を理解していない事が多くあります。そのような場合、親は日本語があまりわからないためうまく話せず、逆に子どもは母国語がわからないため、親子のコミュニケーションが希薄になりやすい状況にあります。このような状態が続くと親は子を理解しづらくなり、子は親を信頼しなくなる可能性があります。このような溝を生む現状を変えていかなければいけません。我々は多文化社会の中で暮らす子どもたちに親子のコミュニケーションの円滑化を図るとともに、日本語がうまく話せない親と子どもが一緒に社会参加できるよう母国語教室を開催し、子どもたちが自発的に学びたいと思えるような場所を提供しています。当法人はこのマニュアルを基によりよい母国語教室の運営を進めていきたいと考えています。

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    • 母国語による子どもの教育環境システムづくり構築事業(2014年~2016年)
      中南米のルーツもつ家庭の子どもは日本での滞在歴が長いもしくは日本生まれが多いため母語や文化を理解していない、親は日本語がわからず子どもは母語がわからないということから家庭でのコミュニケーションが希薄になりやすい。この状態が続くと親は子を理解しにくくなり子は親を信頼しなくなる可能性がある。このような溝を生む可能性がある現状を変えていかなければならない。多文化社会の中で暮らす子どもに地域への興味を持たせるとともに親子のコミュニケーションの円滑化を図るために、母国語教室を浜松市南区の五島協働センターと湖西市の市民活動センターで開催し子どもたちが自発的に学びたいと思えるような場所を提供します。

    • 多文化共生社会における定住外国人児童母国語教育支援のための教室づくり構築事業(2013年)
      日本生まれ、又は日本での滞在歴が長く、日本語はしっかり話せるが母国語があいまい、又は話せない外国人児童を対象に母国固有の言語や文化を学んでもらいアイデンティティーの確立や親とのコミュニケーションを深める為、母国語・母文化教室を開催しました。

    • 定住外国人コミュニティ母語教育支援のための教室づくり構築事業(2013年)
      母国語を学ぶことは、単に言葉を学ぶだけでなく、母文化に触れることでアイデンティティーの確立や精神的安定が得られるなど子どもにとって大きな効果があるとされています。多文化共生社会の中で暮らす子ども達に母国の文化や言語、また日本との関わり方などを学んでもらうため、母国語及び母文化教室の運営を行いました。

    • 外国人学校の児童生徒を対象とした「UD・福祉」体験事業(2012年・2013年)
      本事業は、外国人の子ども達が「UDとは何か」「福祉とは何か」を学ぶことである。そのために、市内外国人学校(主にブラジル人学校)4校中に2校で実施し、外国人学校の児童生徒が地域社会・福祉社会について意識を高めるためのプログラムを提供しました。子どもたちが障害者と交流を持ち、お互いに話し合うことで「福祉」とは、特別な人に対する特別なことでなく、自分たちが暮らしている日常生活の中にあるということを知り、自分の年齢にあった福祉活動が学ぶ・体験してもらいました。
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