症状は?
HIVに感染してもエイズを発症するまでに、平均10年の無症候期(症状がない期間)があります。この期間は、特に自覚症状もなく、定期的に医師の診察を受ける以外は今までと変わらない生活を送ることができます。しかし、本人が感染に気づいていないと、HIVを他の人にうつしてしまう可能性があります。免疫機能が正常に働かなくなると、普段は無害のウイルスやカビがからだの中で繁殖して感染症を引き起こします。これを日和見感染症といいます。感染しているかどうかは、血液検査をしなければわかりません。血液中に抗体ができるまでに、6~8週間かかります。それ以前に検査をしても正確な結果がでない場合があります。感染の可能性があったときから3ヶ月以降に検査を受けてください。
HIVに感染した時に早期に発見し、適切に対処をすればAIDSの発症を抑え通常の生活を送ることは可能です。
現在の研究では免疫力が高ければ高いほど治療効果が良いとされているので早期発見早期治療が何よりも重要です。
但し、現時点ではHIVウイルスを体内から完全に除去する薬はありません。抑える薬があるので、生涯飲み続けることになります。