HIV/AIDSに関するよくある質問

「HIV/AIDSについて」

Q:HIVとは何か?

A:HIVとは「ヒト免疫不全ウイルス」。自分自身の体を守る力(免疫力)を低下させるウイルス。

 

             Q:HIVはどんな症状が出るのか?

A:HIV感染の初期症状は様々。血中にいるHIVが爆発的に増え、一時的に免疫が衰え体内に抗体が出来るまで初期症状が続く。風邪やインフルエンザに似た症状、リンパの腫れ、発疹、頭痛、下痢、関節痛、筋肉痛等。症状が全く出ない人もいる。

 

             Q:HIVはどのように感染するのか?

A:HIVを含む血液、精液、膣分泌液、母乳といった体液が粘膜部分や傷口などに接触することで感染の可能性が出る。汗、涙、唾液、尿、便などの体液の接触による感染の可能性はない。感染経路は性行為による感染、注射器の使いまわし等による血液を介しての感染、母子感染。

 

Q:AIDSとは何か?

A:AIDSとは「後天性免疫不全症候群」。生まれた後にかかる(後天性)、免疫の働きが低下すること(免疫不全)により生じる色々な症状の集まり(症候群)

 

Q:AIDSはどんな症状が出るのか?

A:身体の免疫がある程度までなくなると、色々な症状が出始める。全身の倦怠感、体重の急激な減少、下痢、極度の疲労、帯状疱疹や風邪によく似た症状。色々な症状が現れる中でエイズ指標疾患のいずれかが発症した場合にAIDS発症と判断される。

 

Q:HIVとAIDSの違いは?

A:HIVは免疫力を低下させるウイルスの名前、AIDSはHIVによって免疫力が下がり色々な症状が出る病気の名前。日本では、HIVに感染している人が23種類あるエイズ指標疾患をどれか1つでも発症したらその時点でAIDS患者と認定されるが、HIVに感しているだけではAIDS患者ではない。

 

「HIVの検査について」

Q:HIVの検査はどこで出来るのか?

A:検査は保健所、総合病院、泌尿器科や感染症を診療している個人病院であれば行うことが出来る。

 

Q:検査代はいくらか?

A:病院の場合、自分がHIVかもと思いその検査を受ける目的で受診した場合は全額自己負担。事前にHIV陽性の検査結果を受けての受診や、他の病気の治療や手術前の検査のために行う場合は保険適用となり3割負担。金額は病院によって異なるが3000円~10,000円(全額自己負担の場合)。保健所は無料匿名で受けられるので、自分が陰性かどうかわからずに検査をしたいなら、まずは保健所で受ける方が良い。

 

Q:検査はどのようにするの?

A:血液検査で行う。この方法は保健所も病院も一緒で、5~10㏄程の血液を採取して血中にウイルスがいるかいないかをチェックする。

 

「治療について」

Q:HIVの治療はどのように行うのか?

A:HIVの治療は3~4剤の内服薬を組み合わせて行う。現在、ウイルスの増殖を抑える薬はあるが、体内から完全に除去する薬はないので一生飲み続けることになる。

 

Q:治療費はどのくらいかかるか?

A:投薬治療が始まれば自立支援医療の給付が受けられるので、所得に応じて1か月の治療費の負担金は0円~20,000円の間に抑えられる。

 

「日常生活について」

Q:HIV陽性になったら制限されることはあるか?

A:注意すべきポイントはいくつかあるが、色々諦めなければならない訳ではない。最初から最後まで正しくコンドームを使用してセーファーセックスを心掛ければ感染リスクも殆どないし、きちんと治療していれば子供を望める方法もあるし生まれた子供に感染させることも殆どない。仕事や通学は特に制限はないが怪我や感染症などに気をつける。お酒は適量にとどめ、タバコは肺がんや心疾患のリスクが高いのでやめたほうがよい。

 

「社会福祉支援について」

Q:障害認定を受けられるのか?

A:身体障害者認定員の資格を有する医師の診断書が必要となるが、検査データが条件を満たせばいつでも申請出来る。投薬の有無感染経路は関係ない。認められれば障害者手帳が交付となる。

 

 

Q:障害認定を受けるとどのような支援が受けられるのか?

A:医療面は更生医療、高額医療給付金等がある。生活に関しては公共交通機関料金の割引、高速道路の割引、税金の優遇などを受けられる支援がある。県や政令指定都市で変わることもあるので住んでいる地域で確認を。

 

 

Q:障害者年金を受けられるのか?

A:年金加入中に障害になった時や20歳前の傷病で障害になった時、障害の程度と受給資格が該当する人が受けられる。

 

 

*その他、詳しくお知りになりたい方は当法人まで(info@bhctokai.jp)お問い合わせください。